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診療科・部門

脳神経外科


特色

稲沢市民病院脳神経外科は脊椎脊髄疾患・末梢神経疾患の診断・外科治療のエキスパートです。
2016年、日本脊髄外科学会認定指導施設41施設(2018年現在は48施設)の1つになりました。
地域医療としての一般脳神経外科診療ももちろん行っておりますが、手術の9割以上が脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患であります。平成27年4月からは脊髄末梢神経センターを立ち上げ、さらに手術件数が増えております。
これまでも、頚椎・腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症、腰部脊柱管狭窄症などの脊椎変性疾患、高齢者転倒による脊椎骨折、胸郭出口症候群、腓骨神経絞扼障害、手根管症候群、肘部管症候群、足根管症候群などの末梢神経疾患に関してトップレベルでの治療をしており、引き続き日本をリードする外科治療を行っていきたいと思っております。

私たちの脊髄・末梢神経手術の理念

日本の最近の脊椎外科手術は脊椎固定術(世間一般が言うボルトでとめる手術)が主流になっております。画一的な手術を多く行うことは、その手技に関しては早期に習熟できるので医療者にとっては良いことかもしれません。しかも脊椎固定術は手術料が高いため、病院が収益を上げやすいことも、この傾向に拍車をかけているものと思われます。患者さんも同じ病名であったら、同じ手術になってしまうことに違和感がないものと思います。しかし、同じ病名でも、病変部位(神経症状を出している場所)が異なれば、症状も違ってきます。まるで個性のように個々人によって症状が異なるのです。

私たちは、症状をきたす病態自体がそれぞれで異なるにもかかわらず、画一的な手術をしてしまうことに疑問を抱いています。病態に合わせた手術方法を選択することは、色々と考えることも多く非常に手間がかかりますが、最小限の手術で最大限の効果を上げることが本来の医療の姿であると考えています。(病院の収益性は低いのですが、患者さんの費用負担は減ります。)私たちはもちろん脊椎固定術も行っていますが、固定しなくても症状を改善させることができると判断した症例では、困難でも減圧術(固定をしないで神経の圧迫を解除する手術)を選択しています。

また、私たちは末梢神経の手術を多く行っていますが、しびれの原因が脊髄、神経根にあるのみでなく(脳が原因でしびれをきたすことは一般的ではありません。)、末梢神経が原因になっていることが少なくないからです。しびれの原因となっている部位を同定したら、それがどこであろうと外科治療で何とかしようという姿勢で診療を行っています。もちろんすぐに手術するわけではなく、薬物治療などを行っても良くならないもの、症状が進行しているものにのみ手術を勧めています。腰椎手術後に神経症状がよくならないfailed back surgery syndromeというのがありますが、私たちはこのうちの何割かは腓骨神経絞扼障害ではないかと考えています。

多彩な手術を行うことは簡単ではありません。私たちが推し進めている下記に示す低侵襲手術は、視野も狭く、大変難度の高い手術です。経験を積むことにより、より確実な手術になるのですが、若い世代は最初からその技術を目の当たりにすることができ、最初から経験値を高く持っていくことが可能です。上級者が後進の指導をし、技術を伝承することが医療の発展には必要です。若い世代の脊髄外科医に多彩な手術手技が受け継がれるよう、今後さらに真摯に取り組んでいきたいと考えております。

手術設備・環境について

手術用顕微鏡は最上位機種(OPMI PENTERO 900 Surgical Microscopeなど)が導入されております。また、神経生理モニター(MEE-1200シリーズ ニューロマスター32チャンネルモニター:運動機能と感覚機能をモニター)、脊椎固定に特化した手術台(ALLEN Spinal System)、O-arm、ナビゲーション(Stealth Station S7 Surgical Navigation System)など高度な医療(手術治療)ができる設備を取り揃えております。

当科における手術

■脊椎・脊髄疾患に対する一般的な治療方法を全て扱っています。全て保険診療です。
■以下に示すような、特徴的な手術も行っています。
I. 低侵襲手術
① 脊椎内視鏡手術
(腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症などに対して行います。当院では、従来の顕微鏡下手術も行っており、最良と思われる方を選択しています。)
② 頚椎人工椎間板置換術
(本邦では、2017年に承認された、比較的新しい手術方法です)
③ 経椎体的椎間孔拡大術
(いわゆるkey hole(キーホール)surgery、固定をしない頚椎前方減圧手術):対象疾患は頚椎神経根症(椎間板ヘルニア、頚椎症による)

④ BKP (Balloon Kyphoplasty)
(圧迫骨折に対する,新しい治療法です)

当院でも行われている新しい手術方法

⑤ 椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア🄬)
(腰椎椎間板ヘルニアに対する新しい治療法です。全身麻酔の必要はなく、従来の手術(顕微鏡下手術や内視鏡下手術)と比較して、身体的な侵襲が小さいとされる治療です。椎間板内に薬剤を注射し、ヘルニア症状の改善を期待する治療です。)

⑥ 腰椎制動術
(腰部脊柱管狭窄症に対して行う、全身麻酔の必要がない手術法です。局所麻酔で腰椎棘突起間に金属スペーサーを挿入して、下肢症状の緩和を期待する治療です。)

⑦ 末梢神経絞扼障害手術
(手根管症候群、肘部管症候群、ギヨン管症候群、胸郭出口症候群、前皮神経絞扼症候群、梨状筋症候群、仙腸関節痛、上殿皮神経絞扼障害、中殿皮神経絞扼障害、外側大腿皮神経絞扼障害、総腓骨神経絞扼障害、浅腓骨神経絞扼障害、深腓骨神経絞扼障害、足根管症候群、モートン病などがあります。このうちの多くは、局所麻酔手術が可能であり、低侵襲手術での症状改善が期待できます。)

手術の対象にしている疾患(疾患の説明・手術方法・術後経過など)

以下に私たちが手術の対象にしている疾患をお示しします。(項目をクリックすると詳細をご覧いただけます。)
  1. 脊髄・脊椎疾患
  2. 末梢神経障害
  3. 片側顔面痙攣と三叉神経痛

手術統計、臨床研究

臨床研究に関するお願い

〇オプトアウトについて

通常、臨床研究を実施する際には文書もしくは口頭で説明を行い、患者さんからの同意(インフォームド・コンセント)を得て行われます。これを「オプトイン」といいます。

臨床研究のうち、患者さんへの侵襲や介入がなく、診療情報等の情報のみを用いる研究や、余った検体のみを用いる研究は、国が定めた指針(『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』)に基づき、対象となる全員の方から個別に、直接同意を得ることはしておりません。

そこで研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を通知又は公開し、さらに可能な限り拒否の機会を保障することが必要とされています。このような手法を「オプトアウト」といいます。

オプトアウトを行っている臨床研究は下記の通りです。研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

脊椎脊髄疾患の治療成績に関する後ろ向き研究

一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)

診療実績

項目 令和5年度 令和6年度 令和7年度
Ⅰ.脊髄疾患 総手術数 308 315 336
1)頚椎疾患 頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、頚部脊柱管狭窄症、
頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)、外傷など
66 82 79
2)腰椎疾患 腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症、
腰椎変性すべり症、圧迫骨折、外傷など
126 126 127
3)胸椎疾患 胸椎ヘルニア、黄色靭帯骨化症、
圧迫骨折、外傷など
8 8 13
4)末梢神経障害 腕神経障害(胸郭出口症候群)、肘部管症候群、手根管症候群、
足根管症候群、腓神経障害、上殿皮神経障害、末梢神経鞘腫など
29 40 44
5)脊髄障害 脊髄腫瘍、動静脈奇形、脊髄空洞症、キアリ、くも膜炎など 6 4 0
6)椎体形成術(BKPなど) 39 22 39
7)その他 1 2 0
Ⅱ.脳疾患 1)三叉神経痛・片側顔面痙攣(神経血管減圧術) 5 4 4
2)脳腫瘍 0 1 1
3)脳血管障害 0 1 0
4)水頭症 4 3 5
5)慢性硬膜下血腫 20 21 23
6)頭部その他 3 0 1
7)その他 1 1 0

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医師紹介

高安 正和

役職・卒業年 顧問(昭和53年卒)
認定資格・所属学会等
  • 医学博士
  • 日本脊髄外科学会 指導医
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本脳卒中学会 専門医
  • 脊椎脊髄外科専門医

所属学会
  • 日本脳神経外科学会(代議員・中部地方会理事)
  • 日本脊髄外科学会(理事)
  • 日本微小循環学会(評議員)
  • 日本脳神経外科コングレス
  • 日本脊髄障害医学会(理事)
  • 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(名誉理事)
  • 脊髄疾患動画研究会(代表世話人)
  • 日本脳卒中の外科学会
  • 日本脳卒中学会
  • 微小脳神経外科解剖セミナー(世話人)
  • 日本脳神経CT学会(世話人、Editorial board)
  • 低侵襲内視鏡脊椎手術研究会(顧問)
  • 日本頭蓋底外学会
  • 脳神経外科手術と機器学会
  • 日本脊椎脊髄病学会
  • 中部脊髄外科ワークショップ(代表世話人)
  • 近畿脊髄外科研究会
  • ニューロCPC(世話人)
  • ニューロイメージングカンファランス(世話人)
  • 東海総合画像医学研究会(世話人)
  • 東海脳腫瘍病理検討会(顧問)
  • Congress of Neurological Surgeons(International Active Member)
  • AANS/CNS Section on Disorder of the Spine
  • American Association of Neurological Surgeons(International Membership)

石井 元規

役職・卒業年 部長
認定資格・所属学会等
  • 医学博士
  • 日本脊髄外科学会 指導医
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 脊椎脊髄外科専門医

赤堀 翔

役職・卒業年 部長
認定資格・所属学会等

原 政人

役職・卒業年 非常勤医師
愛知医科大学 脊椎脊髄センター 教授
認定資格・所属学会等
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脊髄外科学会 指導医
  • 脊椎脊髄外科専門医

永島 吉孝

役職・卒業年 非常勤医師
認定資格・所属学会等
  • 医学博士
  • 日本脊髄外科学会 指導医
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 脊椎脊髄外科専門医

川口 直人

役職・卒業年 非常勤医師
認定資格・所属学会等
  • 日本脳神経外科学会 専門医

那波 茂晃

役職・卒業年 非常勤医師
認定資格・所属学会等

石田 朋久

役職・卒業年 非常勤医師
認定資格・所属学会等

松山 知貴

役職・卒業年 非常勤医師
認定資格・所属学会等

山本 優

役職・卒業年 非常勤医師
認定資格・所属学会等
  • 医学博士
  • 日本脊髄外科学会 指導医
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医
  • 脊椎脊髄外科専門医

所属学会
  • 日本脳神経外科学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脊髄外科学会
  • 日本神経内視鏡学会
  • 日本脳神経外科コングレス
  • 日本脊髄障害医学会
  • 日本脊椎脊髄手術手技学会
  • AO spine

診療担当医師一覧表

時間区分 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 (脊髄・脳・初診)
赤堀
(脳・初診)
那波
(脊髄・初診)
石井
(脊髄・初診)
永島
(脳・初診)
石田
(脊髄)
高安
(脊髄・初診)
石井
(脳・初診)
松山
(脊髄)
原
(脊髄・初診)
赤堀
(脳・初診)
石﨑
(脊髄・初診)
石井(1・3・5週)
(脊髄/脳・初診)
川口
午後 (予約診)
赤堀
(予約診)
石井
(予約診)
石井(1・3・5週)
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